世界の放送形式には、NTSC、PAL、SECAM形式などがあります。
2003年9月現在、日本での地上波テレビ放送形式はNTSCです。
このNTSCは米国でも採用されています。
NTSCとはコンポジット・ビデオ信号です。
1本のケーブルで映像信号を送信することができるため、テレビ放送や一般的なビデオ機器などで広く利用されています。
詳しくは、
(コンポジット・ビデオ信号−しんごう。Composite Video Signal)
ここから、技術的にちょっと乱暴な表現を致しますが、
この信号の中には
・明るさをあらわす信号(輝度信号・ルミナンス)
・色をあらわす信号(色信号・クロミナンス)
が、入っています。
昔、私が生まれる前、テレビは白黒でした。(力道山の世界です)
それがカラーになりました。(東京オリンピックの頃、私はまだ生まれていない)
ノンリニア編集をされている方だとお解りになると思いますが、モノクロとカラーではぜんぜんデータ量が違う。
白黒テレビからカラーテレビに移行するとき、ビデオ信号でも同じ問題が発生しデータ量(ビデオ信号の場合、信号の帯域)が、足りないということになりました。
そこで考え出されたのが、各色の信号を色の基準信号から
・どのくらい方向が違うか
・どのくらい大きさが違うか
という方向量(ベクトル)で各色を表現(信号化)することにしました。
・明るさをあらわす信号(輝度信号・ルミナンス)を計測するのが波形モニター
(ウェブフォームモニター)
・色をあらわす信号(色信号・クロミナンス)の方向量(ベクトル)を計測するのがベクトルスコープ
でビデオ信号を計測することになったのです。