【肌で感じること】
太陽の暖かさを意識するときはあまりない。
冬の寒い日、陽のあたる窓の締め切った縁側でくつろぐ時
夏の暑い日、連日最高気温の報道がお昼のテレビから流れる時
日本は、日々太陽の暖かさが変わる国である。
肌で太陽の暖かさを感じること
そんなことを大切にしたいと思った。
今まで、写真を撮るときは数値とのにらみ合い
光を計り、数値を計算し、構図を考え(計算し)、
シャッターを押す
そんなことを棄てたいと思った。
うまく写らなくてもいい
ただ肌で暖かさを敏感に感じていたい。
そう思いながら撮っている。
映像作りを糧としている。
ウィーンの美術館で宗教画を撮影していたとき、カメラマンの師匠が言った。
「神は天からやって来る」
「宗教画(絵画)の光を見ろ」
「光の質を見ろ」と
様々な地域に様々な光がある。
その光を見ていきたい。
撮りながら陽の光を感じていきたい。
撮ることは祈ること。
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